約一年間離れていた細密画へもう一度向き合い、これまでとは異なる技法を取り入れながら小鳥のロビンを描きました。
レッスンの方法だけに縛られず、分からない部分では自分の感覚も頼りながら自由に進めた作品です。
今回の作品では、マルチェロ・バレンギ氏が提供する写真資料を観察しながら、小鳥ロビンの立体感と羽毛の質感を追いました。参考となる考え方として、輪郭だけを追うのではなく、光と影が作る大きな形を観察しながら描くことを意識しています。最初に大きな色面を作ってから細部へ進むことで、自然な立体感と透明感を引き出す方法にも挑戦しました。

ここに掲載している透明水彩画は、マルチェロ・バレンギ氏のオンラインスクールが提供する写真資料をもとに制作した細密画です。
はじめに
細密画を約一年続けたあと、自分が思い描く表現との違いに限界を感じ、制作から一年ほど離れていた時期がありました。今回はもう一度描いてみたいという気持ちが生まれ、以前とはかなり異なる方法で3D細密画へ挑戦しています。初めて扱う画材にも戸惑いましたが、失敗ややり直しも含めて自由に楽しむことを大切にしました。
このレッスンで身についた実力確認
今回の自主作品では、透明水彩だけでなく複数の彩色道具を組み合わせ、色や光の見え方を細かく観察しました。完成形を最初から決めすぎず、実際に画材を使いながら自分に合った表現方法を探しています。特に大きな色面から細部へ進む考え方は、立体感を整理するうえで大切なポイントになりました。
・光と影の形を観察する力
・大きな色面から組み立てる力
・透明感を残した色の重ね方
・羽毛の細かな質感表現
・異なる彩色道具を使い分ける力
・失敗した部分を見直して修正する力
・細部と全体のバランスを見る力
初めての道具では思いどおりにならない場面もありましたが、それも自主制作だからこそ得られる経験になりました。レッスンから一度離れて自分で判断することで、画材の特徴を確かめながら表現を組み立てられます。
レッスンのポイントで学んだことの実行
今回は写真資料をそのまま写すことより、光と影、色面、質感がどのようにつながって見えるのかを意識しました。細かな羽毛を最初から追うのではなく、大きな色のまとまりを作ってから必要な部分を描き込んでいます。分からないところでは自分の感覚で色を選び、失敗した場合には思い切って最初からやり直しました。
・輪郭だけでなく光と影の形を見る
・最初に大きな色面を作る
・細部は後から少しずつ描き込む
・画材ごとの質感の違いを生かす
・失敗した部分は無理に残さず見直す
・見本だけに縛られず自分の感覚も取り入れる
技法を正確に再現することだけを目的にせず、実際に試して感じた違和感も大切にしています。迷いながら画材を選び直す過程も含め、自分なりの小鳥ロビンへ近づけていきました。
制作の流れと考え方
今回の制作では、これまで使ったことのない画材が多く、道具をそろえるところから新しい挑戦が始まりました。コピックマーカーや水性サインペン、色鉛筆に加え、マスキングやエアブラシも実際に試しています。予定どおりに進まない場面では手持ちの道具で代用し、自由に方法を変えながら完成を目指しました。
・写真資料から全体の形を確認する
・大きな色面を先に作る
・必要に応じて下書きからやり直す
・マスキングを使って吹き付けを試す
・エアブラシと手彩色の違いを確認する
・顔や羽毛を部分ごとに描き込む
・最後に細部と全体のバランスを整える
画材が不足した部分では以前から持っていたものを使い、自分なりに代用方法を考えました。決められた方法だけを追わず、その場で考えて描くことも今回の自主作品の大きな特徴です。
使用した彩色道具
今回の作品では透明水彩だけに限定せず、写真資料の細かな色や質感へ近づけるため複数の画材を用意しました。初めて使うものも多く、実際に試しながら自分に合った使い方を探しています。手に入らない画材については無理にそろえず、以前使用していた道具などで代用しました。

・グラフィック用ペンシル:B
コピックマーカーは12種類、カランダッシュ スプラカラーは40種類、スタビロ水性サインペンは24色を用意しました。プリズマカラープレミアは必要な色を中心に取り寄せ、水彩サインペンについても13種類をそろえて制作へ取り入れています。

・コピックマーカーペン:12種類
コピックマーカーペンは12種類をそろえましたが、初めて扱うため、まだ使い方を十分につかめていません。

・カランダッシュ スプラカラー:40種類
カランダッシュ スプラカラーは40種類を用意し、色鉛筆との違いや絵の具との使い分けも制作しながら確かめます。注文時に同じものが2本届いた画材もあり、必要なものを確認しながら準備を進めました。

・スタビロ水性サインペン:24色
スタビロ水性サインペンは24色をまとめて用意しましたが、実際には使用しない色も多くなりそうです。

・プリズマカラープレミア:必要な色のみ
プリズマカラープレミアは種類が非常に多いため、今回は必要な色だけを選んで取り寄せました。入荷待ちの色もあるため、足りない部分については手持ちの画材を使って補います。
細かな色の違いを表現するため、透明水彩以外にも多くの彩色道具を用意して制作を進めました。すべてを使い切ることより、それぞれの特徴を確認しながら必要な場所へ取り入れることを意識しています。入手できない色については手持ちの画材を使い、無理なく自分なりの方法へ置き換えました。

・水彩サインペン:13種類
水彩サインペンは13種類をそろえ、近い色をどのように使い分けるのかも実際の制作で確認していきます。

・ホワイトジェルペン:前回使用したものを代用
ホワイトジェルペンや丸筆は前回の細密画で使用したものを再利用し、ポスカの白など不足した画材は別の道具で代用しました。初めからすべてを完璧にそろえず、使える画材を組み合わせながら進めることにしました

・丸筆:前回使用したものを代用
細密画では細かな部分を扱うため、筆先のまとまりと水分量の調整が仕上がりに影響します。今回は使い慣れた丸筆を中心に、必要な場所へ少しずつ色を置いていきました。
今回の作品では透明水彩だけに限定せず、写真資料の細かな色や質感へ近づけるため複数の画材を用意しました。初めて使うものも多く、実際に試しながら自分に合った使い方を探しています。手に入らない画材については無理にそろえず、以前使用していた道具などで代用しました。

・ポスカペン:白がなかったため別の画材で代用

・筆ペン:ホワイトジェルペンで代用

・カットナイフ
・マスキングシート
マスキングシートとして用意したものが想定した素材ではなかったため、途中では紙パレットを使って代用しました。決められた道具がなくても制作を止めず、使えるものを工夫して進めたことも今回の自主作品らしい部分です。

・グリーントーン紙
最初はグリーントーン紙を用意しましたが、実際に描いてみると紙目が粗く、中目を選んでいたことに気づきました。細密表現には扱いにくかったため、気持ちを切り替えて細目紙へ変更し、最初から描き直しています。紙の表面によって線や色の見え方が大きく変わることを、制作を通して改めて実感しました。


・不足した色:前回使用した画材で代用
🌳エアーブラシの選択

・エアブラシ
今回の制作ではエアブラシも用意し、これまで経験したことのない吹き付けによる彩色へ初めて挑戦します。液体絵の具も準備しましたが、使い方や適切な濃度など分からないことが多いため、少しずつ扱い方を確認しました。うまく吹き付けられるか不安もありますが、実際に使いながら自分なりの方法を探していきます。
筆による彩色とは異なる表現ができるため、エアブラシも今回の新しい挑戦のひとつになりました。初めての道具だからこそ、失敗も含めて使い方を覚えていく過程を楽しみながら制作します。

・液体絵の具
今回は細密な彩色だけでなく、マスキングと吹き付けによる表現にも初めて挑戦しました。使い方が分からない道具もありましたが、実際に試しながら失敗した部分を修正していきます。特にエアブラシは初挑戦だったため、絵の具の濃度や吹き付け方を確認しながら使用しました。
aw a little bird, Robin…
画材たりません・・とりあえず小鳥 ロビンに取り掛かりました・

小鳥ロビンを仕上げるために多くの画材を準備しましたが、必要なものをすべてそろえることはできませんでした。どうしても手に入らない画材については制作を止めず、自分で代用品を決めながら進めることにしました。道具が完全にそろうのを待つのではなく、まずは手元にある画材を使って小鳥ロビンの制作に取り掛かりました。
制作手順
✏️ 下書き(形と構造をとらえる)

最初はグリーントーン紙へ小鳥ロビンを描きましたが、実際には紙目が粗い中目だったことに気づきました。
細かな羽毛や輪郭を描くには扱いにくく、想像していた細密画の表面とは異なる印象になりました。
紙選びも作品を左右する大切な工程だと分かり、この段階で描き直すことにしました。
✏️ 気を取り直して、細目紙に描きました。

気持ちを切り替えて細目紙を用意し、小鳥ロビンの全体像を改めて描き直しました。
カラー紙がなかったため手元の細目紙を使い、大まかな形を取りながら輪郭を確認しています。
細部を最初から詰め込まず、まず小鳥として自然に見える全体の構造を意識しました。
🎨 下塗り(ベースカラーを作る)

説明を十分に理解できない部分があったため、写真資料を見ながら自分の感覚で色を選びました。
実際に下塗りを進めると想像していた色とは少し異なり、違和感が残る仕上がりになりました。
それでも色の見え方を確かめる工程と考え、次の修正につながる材料として観察しました。
🎨 下塗り 気を取り直して

最初の下塗りを見直し、参考となる色の配置を確認しながら改めて彩色へ取り組みました。
一度失敗したことで色の明るさや重なり方が見えやすくなり、次に直す場所も整理できます。
完成を急がず、見本と実際の色を比べながら自分なりの色面を作っていきました。
🎨 下塗り 失敗

下塗りを進めて確認すると、選んだ色そのものがイメージと違っているように感じました。
そのまま重ね続けるよりも一度見直したほうがよいと判断し、失敗も制作の一部として受け止めます。
自主作品だからこそ無理に正解へ合わせず、自分が納得できるところから改めて進めることにしました。
✏️ 下書き やり直し

下書きからやり直すためマスキングシートを用意しましたが、購入したものは想定していた素材と異なりました。
そこで制作を止めるのではなく、手元にあった紙パレットを使って代用することにしました。
予定外の出来事も楽しみながら、使える道具で次の工程へ進む方法を考えていきます。
✏️マーキングシート

✏️マーキングシート
用意した素材を小鳥ロビンの形に合わせて切り抜き、吹き付けに使うための形を作りました。
切り抜いた状態を確認すると不安もありましたが、まず実際に試して結果を見ることにしました。
初めての方法だからこそ完成形を決めすぎず、少しずつ確かめながら次へ進めています。
🌳いよいよエアーブラシ挑戦です

初めて使うエアブラシへ絵の具を準備すると、予想以上に水分が多くさらさらした状態になりました。
吹き付けに適した濃度がまだ分からないため、状態を確認しながら少しずつ準備を進めています。
これまでの筆による彩色とは異なる表現を楽しむつもりで、実際の吹き付けへ挑戦しました。
🌳エアーブラシ 使い方が分かりません

初めてエアブラシを動かすと手が震え、狙った場所へ均一に吹き付ける難しさを感じました。
思った以上に色が強く入った部分もあり、距離や噴射量の調整が必要だと分かりました。
失敗を恐れて止めるより実際に使って感覚を覚え、自分に合った方法を探していきます。
🌳アクリル噴射

エアブラシでアクリルを吹き付け、紙の上で色がどのように広がるのかを確認しました。
筆塗りとは違った均一な色面ができますが、今回求めている仕上がりとの違いも見えてきました。
実際の結果を見ながら、このまま続けるか別の彩色方法へ変更するかを考えました。
🎨絵の具に変更

エアブラシを初めて使ったため思うような調整が難しく、最終的には絵の具による彩色へ変更しました。
慣れない方法へ無理にこだわるより、自分が扱いやすい画材で納得できる表現を作ることを優先します。
エアブラシを初めて使ったため思うような調整が難しく、最終的には絵の具による彩色へ変更しました。
慣れない方法へ無理にこだわるより、自分が扱いやすい画材で納得できる表現を作ることを優先します。
🎨くちばしを描く(表情とキャラクター性を作る)

小鳥ロビンの印象を左右するくちばしへ取り掛かり、形と明暗を細かく確認しながら描き込みました。
小さな部分ですが微妙な色と形の違いが目立つため、短時間では思うように進みませんでした。
焦って線を増やさず、写真資料を見ながら少しずつ立体的なくちばしへ近づけています。
🎨頭を描く

くちばしに続いて頭部へ進み、羽毛の流れと光が当たる部分を観察しながら色を重ねました。
細かな色の変化が多いため思うように進まない部分もありましたが、一度に仕上げようとはしていません。
大きな色面を保ちながら必要な場所だけ細部を加え、頭部の丸みを少しずつ作りました。
🎨目を描く

小鳥ロビンへ命を吹き込む気持ちで、視線の中心となる目を慎重に描き込みました。
小さな目でも光の位置や濃淡によって表情が大きく変化するため、細部まで丁寧に観察します。
周囲の羽毛とのつながりも確認しながら、生き生きとした視線になるよう少しずつ整えました。
🎨顔を描く

目を中心として顔全体へ彩色を広げ、頬や頭部との色のつながりを細かく調整しました。
顔は小鳥の印象を決める大切な部分なので、明暗を急激に変えず少しずつ重ねています。
レッスンの方法を意識しながらも、自分がかわいいと感じる表情を大切にして仕上げました。
🎨おかを描く

胸からおなかへ続く部分を観察し、柔らかな羽毛の流れが感じられるよう彩色を進めました。
顔とは異なるふくらみを持つため、輪郭線よりも明るい面と暗い面のつながりを意識しています。
色を細かく置きすぎず、大きな面を保ちながら小鳥らしい丸みを作っていきました。
🎨 毛並みを描く(質感と流れを表現する)

おなかの羽毛は一本ずつ同じように描かず、色面の上へ必要な毛並みだけを加えていきました。
柔らかさを表現するため線を強くしすぎず、羽毛が重なる方向と明暗の変化を観察しています。
大きな色のまとまりを壊さないよう注意しながら、細密画らしい質感へ少しずつ近づけました。
🎨羽の毛並みを描く

羽へ彩色を進める途中で色に違和感があり、選んだ色を間違えた可能性に気づきました。
そのまま塗り進めるのではなく、周囲との色の関係を見直しながら修正する方法を考えています。
失敗も隠さず制作の一部として受け止め、自分が自然だと感じる羽色へ整えていきました。
🌗おなかを描く

おなかの仕上げでは、これまで作った色面を生かしながら明暗と羽毛の柔らかさを整えました。
細かな線だけを増やすのではなく、胸から腹部へ続く丸みが自然に見えることを優先しています。
明るい部分を残しながら影を調整し、小鳥らしいふっくらとした立体感へ仕上げました。
🖌️ 仕上げ(細部と全体調整)

最後は目やくちばし、羽毛、胸、おなかを見直し、細部だけが強くなりすぎないよう全体を整えました。
初めて使ったエアブラシや複数の彩色道具による表現も確認し、必要な部分へ手彩色を加えています。
失敗とやり直しを繰り返した作品だからこそ、自
まとめ
今回の小鳥ロビンは、約一年離れていた細密画へ再び向き合い、初めてのエアブラシや複数の画材にも挑戦した自主作品です。くちばしや頭、目などに各一時間ほど、顔や胸、おなかなどには各二時間ほどをかけ、最後の仕上げにも三時間を費やしながら少しずつ完成へ近づけました。失敗して下書きや下塗りからやり直した経験も含め、レッスンから少し離れて自分の判断で自由に描く面白さを改めて感じられる制作になりました。
