ここに掲載している透明水彩画は、Anna Masonのオンラインスクールが提供する写真を使用して制作された細密画です。
このレッスンでは、ウサギが持つ「柔らかな毛並みの質感・光による色の変化・丸みのある立体感」を観察しながら、透明水彩ならではの重ね塗りを学びます。

練習成果作品
透明水彩でウサギを描く練習作品です。
制作動画は使用せず、各工程で学んだ内容を参考にしながら、自分で絵の具の配合や進め方を考えて仕上げています。初めての挑戦として細密表現に取り組みました。
この作品はオンラインスクールの参考写真をもとに制作した透明水彩のミニチュア作品です。小さな画面の中で毛並みの質感と柔らかさを表現することを目的としています。
このウサギは毛並みの描写が最大の課題です。単調な作業が続きますが、根気よく少しずつ重ねることで質感が生まれていきます。完成時には「そっと抱きしめたくなるような存在感」を目指しました。
このレッスンについて
このレッスンでは、**オンラインスクールの参考写真(ウサギのポートレート)**をもとに制作を行います。
実際の制作では、完成イラストや手順動画をなぞるのではなく、写真資料を観察しながら、自分で形・色・質感を判断して描き進めていきます。
特に、ウサギ特有の「柔らかな毛並み」「光による微妙な色の変化」「丸みのある立体感」を手がかりに、透明水彩の重ね塗りでどのように再現するかを学びます。
レッスンのポイント
この制作の一番のポイントは、
**「写真を“なぞる”のではなく、光と形の情報として分解して描くこと」**です。
- 毛並みをそのまま描かない
- 明暗と色の変化として観察する
- 写真の情報を段階的に絵具で再構築する
このプロセスによって、単なる写実ではなく、透明水彩らしい柔らかい質感表現につながります。
制作の流れと考え方
透明水彩では「描く技術」よりも「観察と積層」が重要です。
ウサギは単純な色ではなく、光の当たり方で大きく色が変化します。
まずは全体の色を薄く置き、その後少しずつ影と毛並みを重ねていきます。
・一度で完成させない
・常に薄く重ねる
・明暗を分けて観察する
・色の変化を追う
・にじみをコントロールしすぎない
この積み重ねによって、柔らかい毛並みと自然な立体感が生まれます。
使用した道具
筆
水彩筆 000号
水彩筆 0号
水彩筆 1号
水彩筆 3号
水彩紙
ホットプレス(細目)
鉛筆
B鉛筆
使用した透明水彩絵の具
ウィンザーレモン
バーントシエナ
パーマネントローズ
ニュートラル系ブラウン
制作手順
✏️ 下書き(形と構造をとらえる)

まずはウサギ全体のシルエットと顔の位置関係を確認しながら下書きを行います。
この段階では毛並みを描き込まず、頭部と胴体の大きな形、耳の角度や目の位置を正確に捉えることを優先します。
柔らかい毛の輪郭は後から表現できるため、構造をシンプルに整理します。
🎨 下塗り(全体の色とトーンを作る)

ウィンザーレモンとバーントシエナを薄く使用し、全体のベースカラーを作ります。
この工程では、ウサギの毛並みの質感や体色の特徴を参考にしながら、全体の色設計を行います。
この毛並みの表現については、別途参考にしたマウスの毛並み表現動画をもとに、短く細かな毛の重なり方や色の作り方を学び、それを応用してウサギの質感に置き換えています。
この工程では毛を描くのではなく、光と影の大きな方向性を確認しながら塗り進めます。
透明水彩らしい明るさを残すため、紙の白を活かすことが重要です。ウサギの毛並みや色の特徴を観察し、それらをもとに下塗りを行います。
🌗 明暗表現(光と影で立体感を出す)

ベースが乾いたら、バーントシエナやローズ系の色で影を少しずつ重ねていきます。
この工程では、フクロウの毛並み表現を参考にし、細かい毛の重なりや色の層による奥行きの作り方を応用しています。
一度に濃くせず、乾燥と重ね塗りを繰り返すことで自然な立体感が生まれます。
また、耳の内側、顔まわり、胴体の下側などの影の構造については、ヤシの実の制作過程で学んだ「光の当たり方による面の変化」を参考にしながら描き進めます。
毛そのものを描くのではなく、毛が作り出す光と影の関係を捉えて表現することが大切です。
🖌️ 仕上げ(細部とバランス調整)

最後に目や鼻、毛並みの一部を調整しながら全体のバランスを整えます。
すべてを描き込むのではなく、「見えるように感じさせる」程度に留めることがポイントです。
積み重ねた明暗を活かしながら、柔らかさを崩さず仕上げます。
まとめ
制作では、参考写真だけでなく、各工程ごとに提示されたデモ動画をもとに技法を確認しながら進めています。
その上で、実際の描写では「動画の手順をそのまま再現する」のではなく、ウサギの参考写真に合わせて応用しています。
透明水彩は、薄い色を何層にも重ねることで深みと柔らかさが生まれます。
ウサギのような繊細なモチーフでは、完成を急がず観察を続けることが重要です。
一筆ごとに変化を感じながら進めることで、自然で温かみのある細密画に仕上がります。
